昼休み、未だに友里とは連絡がとれていない。
そんな中、向かう先は生物室。
「失礼しまーす。2年2組の清野です。柴原先生いらっしゃいますか。」
「あー入って入って。他の先生おらんから。」
そう言われて、中に入る。
生物室入るん初めてやな。
うわ、なんやこの動物。
「俺は、ここにおるんやけど。お前何しにきたん?呼ばれたから来たんちゃうん。」
「あ、そうっす。」
奇妙な生物から目を離し黒板の方に視線を向ける。
そこには白衣の両ポケットに手を突っ込んで、女みたいな顔に薄ら笑いを浮かべてるさっきまでみとった生物に劣らず奇妙なやつが突っ立ってる。
「で、話ってなんすか。俺、まだメシ食ってないんですけど。」
「単刀直入に言うわ。あいつと別れた方がいい。」
は?意味わからん。急になんやねん。
本来ならそう突っかかりそうなとこやったけど、やつの顔からは薄ら笑いは消えてまっすぐ俺の目を見てきてるため、なんだか背筋が伸びてビクッとしてしまったのだ。

