お弁当も食べ終わり、片づけて立ち上がったときだった。
「なぁ友里」
「あっ!夏木先生!」
聖也が話しかけたと同時に現れたたっくん。
…走ったんかな。
息きれてる。
それに心なしか怒ってる?
なんか目が怖い。
その視線の先にいる相手はあたしではなくなぜか聖也。
「ど、どうしたん?」
もしかしてあたしと聖也のことなんか勘ぐってんのかな。
そう思ったら、額に変な汗が滲む。
「学年主任が探してましたよ。」
なのに、そんな思わぬ返答。
ん?なんかしたっけ?
会議?資料?
心当たりないねんけど…
「ほら、行くで。」
耳元で囁くように言われ、手を引かれていくあたし。
「ちょ、待ってー」
ズカズカ歩いてくたっくん、引っ張られてあたふたするあたしは背後で
「…へぇーおもろいな。」
聖也がそんなことをつぶやいてたなんて、知るよしもなかった。

