「あ!夏木先生!お久しぶりです。」
職員室に向かう途中、なつかしい声がして振り返る。
「…なんで?」
あたしからでた第一声はそれだった。
なんで?なんでおんの?
どういう展開?
なんで
「聖也がおんの…?」
驚きすぎるとまばたきをするのも忘れるというのは本当らしい。
世界の時間があたしの周りだけとまってるみたい。
「久しぶりやな。」
くしゃって笑うこの顔。
あの頃となにも変わってない。
変わったところといえば短髪で茶色だった髪が少し長くなって黒くなってる。
スーツをビシッと着こなしてる。
「えー。非常に急なんですが、2年1~4組の生物を担当しておられた藤田先生が入院することになり、今のところ復帰の目処が立たないため姉妹校である二高からきてくださった柴原先生です。」
職員会議で教頭先生が紹介する。
藤田先生、たしかあたしが高校生のときも一回入院しはったよな。
ま、だいぶ年いってはるし今年か来年で定年やったはず。

