「あっ、んとなに?」 少しの沈黙。 なぜかドキドキし始めたあたし。 琉生もそんな顔をしていた。 「もうさ単刀直入に言うけど。 俺、美海が好き。 こんな幼なじみの関係俺は嫌だ。 だから 俺とつきあってください。」 琉生は真っ直ぐあたしを見る。 大きな二重。整った顔立ち。 黒い短髪。優しい笑顔。 小さいころから琉生だけ。 琉生だけを見てきた。 「琉生…」 「ダメ?」 不安そうな顔が俯く。 んとにバカ。 なに不安そうにしてるの。