「美海。紹介するよ!俺の幼なじみの西内春。」



星は冷めた目をした男を
あたしに紹介をしてきた。

また目が合うあたしたちだけど

今度はあたしからそらしてやった。


冷めた、感じ悪い奴の名前は


西内春。



「あっあたしは神崎美…

「知ってるからいい。」


…はい?
知ってるってあたしは
あなた知らないですけど。笑



「あっはい。すいません、西内君。」

「西内くんとかキモイからやめてくんない?
春でいいから。
あんたに西内君って言われると鳥肌たつから。」



…なんかこの人疲れる。
上から物を言ってくるし。
性格も目も冷めてるし…
あたしと全く性に合わない。



「美海、ごめんな。こいつ本当は良い奴だから。
こんな感じの性格だけどな。」

「あっうん。」


この人に興味すら感じないから
別に良いんだけどね。
どんな人であろうと
あたしには関係ないから。


「んでさ、春も墓参り行きたいらしいから。良いか?」


星は手を合わせてあたしにお願いしてくる。



「え?なんで?琉生関係なくない?」


西内春がついて来る意味が分からない。
琉生の友達でもないのに。