「るいぃぃいいいいっ!!!!!!!」
あたしは琉生のもとに駆け寄った。
息は…まだしている。
地面に血はどんどん染み込んで
広がっていった。
あたしは帯をすぐに取り
出血の多い頭部に帯を当てた。
「琉生っ琉生!しっかりして!
誰か救急車呼んでよ!!」
「お嬢ちゃん。救急車呼んだよ!」
近くにいたおじさんが伝えてくれた。
「琉生っ琉生!死ぬなバカ!
死んだら…あたしを残して死んだら許さないからね!」
涙があふれる。とまらない。
化粧なんかもう関係ない。
落ちたって構わない。
琉生
嫌だ…死なないで。
琉生、あたしとずっと一緒だよね?
俺から離れようとしても無駄だって言ってたよね…?
そんなこと言ったあんたが
あたしより先に死んでどうするのよ!!
