着物きっつい。
とっても走りづらい。
琉生…
琉生どこにいるの?
駅付近につくと
交差点に人だかりができていた。
人々の近くには
トラック一台が止まっていて
悲鳴をあげてる人や泣いてる人
さまざまな人がいる。
交通事故……?
あたしはその人だかりに近づいていった。
「男の子が車に引かれたぞ!」
「黒い短髪の中学生くらいだって…!」
…嫌な予感しかしない。
男の子…
黒い短髪…
中学生…
「ー…っ琉生!?!?」
あたしは人々をかき分け
中にぐいぐいと入っていく。
琉生じゃありませんように。
琉生だったら
神様許さないんだから。
