「あっ田中くん、私の家そこ」
気づいたらもう見慣れた風景。
「……そっか」
田中くんは声のトーンを少し落として返事をしてきた。
わ、私何か悪い事しちゃった…?
田中くんが何か気にしてる事とか言っちゃたかな…?
取り合えず、着いた私の家。
「た、田中くん、ありがとっ!気をつけて帰ってね?今不審者とかいっぱいいるし…!」
「…山岡……ゆ、夢って呼んで…いい?」
田中くんが、また口元を手の甲で押さえながら聞いてきた。
ゆ、夢…?
私の名前を…呼んでくれる、の?
ゆ…夢みたいっ…!!!
って、つまらないギャグを頭の中で連呼している私。

