「颯太くん!それでねー…」
帰り道の途中、相変わらずそらは颯太にべったりな状態だった。
「…なぁー友香、お前はどうだったの?学校初日の感想をどーぞ!」
「え、?あーっと、…」
颯太が急に私に、話をふるものだから、言葉を詰まらせた。
「友香ちゃんはね、隣の席の男の子ともう仲良くなってたんだよー!」
私の代わりに、そらがそう言った。
「ふーん。お前がなぁー」
少し、にやけながら、颯太がわたしをみた。
「べっつにー!」
「ふーん…あ、そら家こっちだったよな!…じゃあな!また明日!」
「えっ?…本当だ!バイバイ颯太君!…友香ちゃん!」
夕陽に照らされながら、ニコッと笑うそらは、超がつくほど、可愛いかった。
「………あの、明日から私も一緒に学校行っていいかな?」
そらが、小さく呟く。
「当たり前だろ!」
颯太が、即答する。
「うん!行こっか!」
「ありがとう!じゃあ、本当にバイバイー!!」
そらが、笑顔で去った。

