触らないで


『中学生の時の子あれ私なの!その時からずっとドキドキしてたの?凌河くん怒った?昨日あんなこといってゴメンね』

凌河くんが好き
あぁこれが恋なんだって気づいた
凌河くんが私を好きぢゃなくてもいいから
これで諦められるから
この時間だけ一緒にいたいよ


「ハァー」

泣きそう
本当に嫌われかも

「じゃずっと俺の隣でドキドキしてろよ」

『えっ?』

「俺、草木ちゃんのこと好きだよ」

『ぅそ…』

嘘だ。冗談だ。有り得ないもん

「嘘じゃないから
今、助けた子が草木ちゃんだったって聞いて嬉しかった
草木ちゃん見たらかまいたくなる
昨日、草木ちゃんにあれ言われて寝れなかった
ほら、これ俺が草木ちゃん好きってことだろ?」

涙が溢れてきた

「草木ちゃん俺と付き合って?」

『本当に私でいいの?』

「草木ちゃんじゃないとダメなの」