「……………ねぇ?」




「?


…何?」








「…ペットで、いいから」




「……?」






「ペットで いいから、

…側に居させて」




「……!?」




瞬間、あなたが眉根を寄せる。




でも それは…

私の、心からの願いだった。


…理性で押さえ付けてた、言えなかった本音。








「…何 言ってんの?」




あなたは″理解できない″という様子で口を開く。


私は、冷静に続けた。






「犬、飼いたい って

ずっと、言ってた…でしょ?


でも忙しくて なかなか お店に行けない って。



だから私を、犬だと思って…飼って。


″人間だ″って思わなくて、いいから」




気付いたら、…笑っていた。




あなたの困惑した表情を見て、胸も少し痛んだけれど。


でも…いいの。