「おかしいじゃないですか?
…総合病院から、電話が掛かって来るなんて」
「……そう?」
「ヒカリさんが、喉を痛めて…、病院に かかったのは知ってます。
それは…、
スタッフ全員、知ってます。
でも…、それ以外でも病院に かかってる なんて事は、
誰も、知りません。
…総合病院から電話が掛かって来るなんて、よっぽどじゃないですか。
どこか、悪いんですか…?
どうして、みんなに秘密に してるんですか…!?」
気付いたら、堰を切ったように喋り出していた。
心配で心配で、それなのに何も知らない自分が嫌で、泣きそうにも なった。
景さんは別に秘密にしてた訳じゃないかもしれないのに…。
「ごめんなさい…!
私、こんな事 言うつもりじゃ……」
「…いや、サナは気に しなくて いいよ」
半分パニック状態の私に、景さんは優しく言った。
景さんは いつも、よっぽどの事が あっても、怒らない。
私みたいに はっきり喋らない人に対しても、
全然イライラしているような素振りを見せないし、
いつも待っていてくれる。
スタッフだったり、メンバーだったり、
他人の事を馬鹿に されたり すると、すごく怒るけれど
自分の事を責められたり する位では、全然 怒らない。
そんな景さんも、私は好き だったけれど…、
今日ばかりは、怒って欲しかった。
景さんを責める私に、逆ギレでも してくれた方が、
楽だと、思った。

