―… ひらり ひらり、紙が舞うように 雪が落ちて来る。 風が冷たくて、肌が切れそうに なる。 …普段は別に、奴の顔なんて見なくても平気だけど。 寒さの あまり、 暖かい場所に吸い込まれるかの ように 気付いたら病院の中に入ってた。 ″帰る場所″無いし。 待ってる人、居ないし。 どーせ何処で過ごしても同じなら、 たまには奴の顔でも見て行きますか…。 …何より、病院てのは″適温″だから。