「…あ、違う違う!


貰ったのは、10年前だよ。


…″あの″、前。


まぁ色々あって……


って、

過去の事だし蓮に嘘 吐いても しょうがないか 笑




実は…

″捨てちゃう″って言うのを貰って来たんじゃなくて…、

香澄くんが、私に読んで欲しい事が書いてあるから って、くれたの。


まぁ、簡単に言うと告白的な…?笑


でも、

告白的な詩の他に、

今みたいな普段 思ってる事とかも、いっぱい書いてあったの」




「…凛。


正直に言ってくれたのは嬉しいんだけど…、

何か…、他に隠してない??」






「ううん、何にも。


それに

暗記してる って いうのも、あの部分だけ なんだよ。


…当時は、あそこだけ、何回も読んでたから。




でも まさか、

こんなに頭に残ってる とは…。


自分でも、吃驚だよ 笑」




「ふ~ん…、そっか…。


凛が急に そんな事 言い出すから、

てっきり かずみくんに、何か あったのか と 思った…。


…ほら、

凛が″故人を偲ぶ″みたいな感じで言うから、さ」






「………………」




「………え、凛?


何で黙んの?


めっちゃ不安に なるんですけどー…笑」






「………。




うん…。


…あ、

私も直接 見た訳じゃないから、

確かな事は言えないんだけど、ね…。




……実は、香澄くん…………、」