だけど、

貴史は自分で、リアと ずっと一緒に居られない事を、

どこかで、理解している。


だから…、あえて自分からリアに近付き過ぎないように している…、

…そんな風に、見える時が ある。


ほんとの ところは、分からないけど…。


…でも、そう思うと、少し切なくなる。




リアは、

今まで誰にも靡かなかった貴史が、

唯一 心を許してる人、だから…。


きっと

貴史はリアの事、″妹みたい″って思ってるかもしれない けど、

傍目で見てると、

貴史にはリアしか居ないし、

リアにも、貴史しか居ないんじゃないか と、思う。




…2人には、心から、幸せに なって欲しい。




だけど…


出会うべくして出会ったような2人なのに…、

″天使″と″悪魔″は、

お伽話のように、″運命″に引き裂かれる。


…未来が見える訳でも何でも ないけど、

俺は どこかで、そんな気が していた。