季節はもう冬。
街は色とりどりのライトアップがされていた。


「もうクリスマスだねー」


「ん?くりすます?なんだソレ。
うまいのか?」


えっ?!
今、何て…


「蒼希…もしかして、クリスマス知らないの?」


「うん」


あの国民的な日を蒼希が知らないなんて…
信じられないよ!!


「で、それ食いモン?うまいのか?」


「食べ物じゃないよ…
クリスマスの日は、家族でワイワイ楽しく過ごしたり、大切な人と過ごしたりするの。
その時間が、とっても幸せなの」


蒼希、わかってくれたかな?