マジで恋した5日間

ボーっと見ていると、そいつは立ち上がって、分厚い壁の中に消えて行った。


もう少し、もう少しだけ、見ていたかった。
らしくねぇな、俺。


「天月ひより、17歳。成績優秀。学年トップだな。
よくモテる」


「べっ紅?!」


いつの間に!


「惚れたのか?」


「は?なんだそれ」


紅はバカにしたように笑った。


「向こうに行ったら分かるよ」


そう言い残して、去って行った。


向こうに…か。