確信した。 好きって気持ち。 相手を思う気持ち。 自分に嘘をつきたくなかった。蒼希にも。 「本、当に?」 しっかり頷く。蒼希が苦しんでいたこと、分かったから。 「ひより、大好きだっ!!」 そういって、私に飛びついてくる蒼希は、子犬のようだった。 「ひより」 その甘い声にささやかれたら、ドキドキがとどまるところを知らない。 私の恋、走り出しました。