マジで恋した5日間

次の日、蒼希は私のクラスに転校してきた。


よくよく見ると、



…かっこよかった。

クラスの女子の目はハートになってるし、男子もぽかーんと口を開けている。


どうして昨日気づかなかったんだろう。
あんなにかっこいいのに…


筋の通った鼻。黒髪が少し乱れてて、それがすっごくおしゃれ。
背も高いし、体型は細身で筋肉質な感じ。


どう?私の説明伝わった?

とにかく、それだけかっこいいの。




「じゃあ、東之江君の机は、あそこな」


担任に指差されたほうを目で追っていく蒼希。

窓際の一番後ろ。


なーんだ。本当ならここで『天月の隣な』とかなるはずでしょっ!!
とか、妄想に浸っていた。


「先生。俺あの席嫌です」


わっ!そんなこと言って!
あーあ。隣の席の女の子がっかりしちゃってる。


「俺、あの席がいいです」


ばしっと指差した方向は…