「当たる分けねーだろ 俺の命中力はそんなもんじゃねぇよ」 篠の奴… わざと、やったな。 まだヒリヒリする頭を押さえると 田中くんは 「茉奈ちゃん大丈夫?」 と心配してくれて、 私に手を伸ばそうとした すると、 パシッっと軽い音がして 「触んなよ」 篠はいつもより低い声で言った。