そして、波の音と共に私に届いた言葉




「茉奈、この先ずっと


俺と一緒に

幸せになれ」



その瞬間、
潮の匂いが鼻をかすめた。

それは海の潮が風にのったからか


それとも、

私の目から涙が零れたから?


「なにそれ、プロポーズみたいじゃん…。」

私が涙を拭きながら言うと

涼太は私の顔を見て


「プロポーズだよ。

ちょっと先の未来の約束」


そう言ってポケットから指輪を取り出した