「だって一人でしょ?」 と肩に手を回して来た。 やめてよ。気持ち悪い。 「離して!」 振り払って走ろうとしたけれど、 男の力強い腕は振り払えなかった 「なんかこの子生意気じゃね?」 「連れて帰っちゃう?」 にやにやとしながら笑う人達をみて 恐怖を感じた。 そして、肩をぐっと捕まれた時、 パシンっ、という音とともにその手が離れた。 誰かが手を叩きおとしてくれたんだ。