って事は篠は!!?

私はその傘を持って思いっきり走った


あり得ない、あり得ない。

本当にバカじゃないの!!!

こんな雨の中、傘無しで

帰るなんて。


しかも、自分は持ってたのに

なんで私なんかに貸すのよ…。

駅まで走ったけどけっきょく篠は見つから無かった


篠が置いていった傘を見つめて

「何やってんのよ…」

と呟いた。


なに優しくしてくれちゃってんのよ


なに自分の傘、私に貸すなんて

かっこいい事してんのよ。