「最後、なんて?」


「だから!


俺だってキスは本当に好きな奴としかしたくねぇんだよ」


篠がそんな事、
思ってくれてたなんて…


もっと篠の事信じれば良かったな


「ごめん…っ」


と言いながら、後ずさる私と

近づく篠。


「もう逃げる理由ねぇよな?」

確かに、無いんだけれど…。

そしてトンっ、と背中が壁にくっついた時

やばいっと思った。


「あーあ、もう行き止まりだね?」


ニコッと笑う篠の顔は意地悪でいっぱいだ。

私がとっさに目を瞑った時、