でもそれは篠の事が好きだから 生まれる気持ち。 その人の事が大好きだから 失いたくないって考える。 だから… 「私は…篠じゃないと…」 「奪いたくなるんだよ。 目の前で泣かれると、 このまま茉奈ちゃんを俺のものにしたくなる」 今日の田中くんにいつもの優しい笑顔はなかった 私の頬に手を伸ばし 顔を近づける田中くんに距離を取ることが遅れた私 駄目だ、そう思った時