「俺が他のオンナんトコ行くの、ヤなの?」


「いやっ、そーではなく……」


「一人寝がサミシイ?」


「っ……違くて!」


「俺を愛したい?」


「いやいやいや」



ぐいっと顎を持ちあげられる。


目の前にあるのは挑発的で強くて甘い琥珀の双眸。


取り憑かれたみたいに、胸がドキドキする。





「素直に言えよ。他のオンナに妬いたって。俺にヤられたいって。そしたら俺はオマエの傍にいてやるよ?」





そんなコトそんなコトそんなコト………







タイムリミットとばかりにジローがゆっくり顔を近づけてくる。

私は身を固くしてぎゅっと目を瞑った。