舌で耳朶を甚振りながらジローが訪ねてくる。 「なぁ、名前、なんつーんだ?」 今!? 今更っすか!? アンタ、このお話が始まってココが一体何話目だとお思いですか!? 冷静に突っ込む私と、いたずらにあわあわする私で、ごっちゃになりながら、とりあえず応えとく。 「こ・まち……山田小町っ……」 「あそ。」 あそってなんだーっっ!! 聞いたのアンタだろ!? ぐるっと体を反転させられて、ジローと向きあう。 う……。