「……何でアンタ帰ってきてんの?」
「来ちゃ悪ぃかよ。」
低気圧は今もなお勢力を増してるようで、ジローは不機嫌に応えた。
てか、ペットの分際で媚びるならいざ知らず、上から目線ってどーなのよ?
むっと睨みつけて、ある事に気付く。
「あれ?アンタその服どーしたの?」
着たきりすずめだったのに服が違ってる。
それになんか袋持ってんだけど。
「偶然、街でシリアイに会った。で、服借りてきた。」
「……アンタバカ?服じゃなくて金借りればいいじゃないのよ。てか、いっそ、ソイツん家に居候すればいいじゃん。」
「オマエこそバカ?親父の手が回ってて、俺に会っても絶対手を貸すな、見つけたら通報しろって通達されてんだよ。」
「ガチだね、アンタの親父……」
「みんな仕事がらみだし迂闊に親父の機嫌損ねらんねーからな。でもまぁ、今日のヒトはダイジョーブ。手は貸してやらんケド、通報はしねーから適当に頑張れ~とか言ってたしな。」


