暴れるのを止めて恐る恐る少年を伺うと、 少年はゆっくりと体を放した。 とはいえ、まだ私の肩に腕を乗せたままだけど。 「ヤバ……腹すき過ぎてマジ、眩暈までしてきた……」 ハラスキスギ………て。 ああ……さっきのあの音ってお腹の音なんだ。 じゃ、今抱きついたのも、抱きついたワケじゃなくて、倒れ込んだワケね。 ……まぁ、さっきコイツ、私のコトショボイ女っつったしね。