考えこんでいる間に無意識に顔を顰めていた私の鼻先にびしっと人差し指が突き立てられた。
萌が人差し指を突き立てて、自信満々に言い放った。
「構ってあげるべしぃ!」
……………。
はーい?
構う?
「わんちゃんとは飼い主や群れのボスに忠誠を誓う生き物なのですぅ。忠誠を尽くすことがわんちゃんの生き甲斐なのでっす!」
出た、萌の蘊蓄!
萌は蘊蓄大魔王だ。
(時々デマも言う)
「飼い主さんの愛情を知れば、必ずやわんちゃんは飼い主さんの元へ戻ってくること間違いなし!なのだ」
「あ……あいじょう……て///」
「ん~。頭ナデナデとか?ぎゅーってするとか?とにかくスキンシップ?とにかく構ってあげる?とにかく『愛してるぅ~』の気持ちを伝えるのーん♪」
萌ちゃん萌ちゃん、なんかイッちゃってますよ?
自分の体を抱きしめて、きゃ~、とハシャイでいる萌に突っ込みつつ、
あ、愛してるとか絶対ムリ!!!
てか、アリエナイんですけど!?


