寝そべったままのジローがニヤニヤ笑いで私を見上げている。




「チッ、起きたか。もうちょい寝てたらキスで優しく起こしてやったのに。」




なななな、なんで!?



そこは私のベッドではなく、ジローがベッドにしているリビングのソファー。



ななな、なんで!?




愕然としている私に、ジローが嘯く。



「昨日はしらねーぞ。オマエ、夜中にトイレ行って、帰りにここに潜り込んできたんだからな。」


「う、嘘だっ。……てか、ちょっと待て!昨日はって何?その前はやっぱアンタの所為なの!?」



「………昨日は自分で潜り込んできたんだろ。」





いや、質問の答えになってねーよ!