お隣さんに貰ったプリンは、本当に美味かった。
一日ぐらいの賞味期限なんてどーってことないくらい。
うまいうまいと連呼していると、お隣さんは徐に部屋に取って帰って、ビニール袋にぎゅうぎゅう詰めのパンを持ってきた。
『あげる』て。
プリン食べ終わってお隣さんはさっさと部屋に戻ったし、その時はそれだけ。
だけど、それ以降、会った時はなんかくれるよーになった。
今朝の食パンも昨日そんな経緯で貰った。
朝、ゴミ出しに行ったときにお隣さんに会った。
朝帰りなのか?ともかく神出鬼没。
『あ、おはようございます。』
そう挨拶すると、私の前で立ち止まったお隣さんは、徐に持っていた紙袋の中をガサガサ漁りだした。
取りだしたのは一斤の食パン……
いや、一斤って。
それを『もふっ』と半分に千切って私に渡して、去って行った。


