麟チャンがぺラッと書類を捲りながら言う。 「そんなに心配なら何で離れたのかなー?よもや、彼女にとってお金より大切なモノが何なのか凰志郎だって分からなかったわけじゃないだろ。」 お金…つーか、あの通帳ってコト。 小町が何よりも大事にしていたあの金を手放した。 俺の為に。 「借り作ったままじゃ…なんて、男のプライドを立てる場面じゃないと思うんだけどな?」 麟チャンの言葉に、思わず呆れて笑みが浮かぶ。 「…それは違うな、麟チャン。」