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「あれ?まだやってたんだ?」





オフィスに入ってきたのは麟チャン。


ちょっとダケ驚いたみたいに目を開けてみせる。






時計は午前二時……三時になろうと言うトコロ。





「あんまり根詰めないよーにね。」





それには応えず、書類を麟チャンに差し出した。





「なぁ。コレ契約取れたら特別ボーナスくれ。」





麟チャンは受け取った書類を見詰め、薄く目を細めた。







「ふーん。この契約取れたらウチ的には大きいね。でも、ココは以前から懇意にしている大手と契約してるからねぇ…」