彼の言い分もある意味で正しい。 金を持っていても遣い方を間違えれば失敗する。 大事なのは遣うニンゲン。 彼はそれをよく知っている。 だがな。 世の中のヤツ等は大抵、自分が『無価値』だと知っている。 自分に価値があると言いきれるオマエと違って。 だからこそ金に執着するんだよ―――…。 「そんなコトよりだ!!」 俺の思考を遮って彼が喚いて机に突っ伏した。