「ご飯あげないから!!」
いきなり叫んだ私に、男がぴたっと動きを止める。
私はその隙に勢いよく捲し立てた。
「ココに居るのは承諾したケドっ、これ以上なんかしたらご飯あげないわよっ!!」
コイツ、金ないのよね?
家に帰ればあるんだろうけど、帰る気はないらしいし。
家に居座るのを追いだすのは難しいけど、
ご飯は私が作ろうとしなければ出来上がらないワケで。
多分、買って食べるような金も持ってないハズ。
「オマエソレ、ヒドくね?」
「どっちがよっ!」
どんっと天王寺を突き飛ばして、立ち上がった。
よし、この命令は利くらしい。
形勢逆転!


