財閥の三男坊は、長男の重責もない所為か自由奔放。 礼儀正しいオボッチャマの中では珍しく蓮っ葉な口調。 尤も、彼にかかれば『ワイルド』との称賛の言葉になり、秀麗な容姿とのギャップがお嬢様達には堪らないらしいが。 夜な夜な寮を抜け出し遊び歩く放蕩ぶり。 キレた親父さんがカードを止め、寮に監視を送りつけてきた。 それに反抗して寮を飛び出していった。 着の身着のまま。 無一文で。