「えと……はぁーい。今出ます!!」
「っ、バカ!!ナニ応えてんだよ!?居留守使って続き―――」
隙を突いてジローの下からスルリと逃げた私。
ジローがげっ!と顔を顰めて追ってきたけど
ばたん☆
まさかの彼の愛するコタツによる裏切り。
コードに足を取られたジローは床に突っ伏した。
……ゴメン。ジロー。
今のチャイムでやる気ポイント500くらいマイナスした。
やっぱこーいうことは気持ちと同時に勢いが必要だと思うのよね!うん。
動かないジローをちょっと哀れと思いつつ、私は玄関に駆けた。
…でも、そのうち……
私の全部、身体も未来もジローにあげる日はそう遠くない…よ?