「………て、ずっと、一緒に…いてっ…………!」 どこにもいかないで。 ずっと傍に居て。 私なんかが手に入れるのもおこがましい血統証付きの狼だけど。 ――――一緒に居て欲しいの。 「よく言えました♪」 ふふんっとジローは相変わらずの上から目線で、 だけどとびきり優しく甘いキスをくれた。 都はいつの間にか消えていて 「………そこまでされて敵うわきゃねーだろ…」 溜息と共に落ちた呟きは誰に届く事もなく… 無論、私に聞こえる由もなかった。