「泣き顔、ヒサン。」 ウルサイわ! 腕が私を包んで引き寄せる。 「まぁ許す。オマエ、俺の前以外で泣けネぇし。泣きたいなら泣かしてやるよ。勿論、ベッドの上でも?」 ………相変わらずか、このエロ野獣!!! でも確かにコイツには度々泣かされたっけ。 泣く事なんて滅多になかったのに。 前向きにガンバって生きていこうって気ぃ張ってんのに、 いつだってジローは、絶妙なタイミングで折りやがるんだ。