そんなことを思った私に、ジローは「ほれ」と封筒を押し付けた。 デジャビュ。 どこかで見たことのある光景。 はっとして、中身を改めた。 …やっぱり、お金。 「イラナイッ…!あの怪我は私の所為なんだから私が払うのは当たり前でしょ!?次男にもそう言ったはずよ。」 アノお金を使った事に後悔はない。 結局ジローには逃げられちゃったけど… だからと言って返して欲しかったワケじゃない。 それは本心。 だけど心の奥にはまだ別の想いがあって―――。