「あ、あのっ、日坂さんっスミマセン!日坂サンはステキな人ですけど、私今、誰かとお付き合いする気がなくて…。バイト先でギクシャクするのもヤだし、これからもイイ同僚として―――」
どんどん遠ざかる日坂さんにどこまで聞こえたんだろーか。
もう確実に聞こえやしないだろう、という場所まで来て諦めた。
「ちょっとアンタ、あの態度はシツレイよ。仮にも目上の人に向かって。」
歩きながら都に文句を言う。
シツレイと言えば、告白真っ最中にアレは酷いんじゃない?とも思ったが、実際あの時は何と応えて良いか分からず助かったので、この辺は触れずにスルーしておく。
早いもので都も今年から高校生。
卒業するのを待ち構えてたみたいに都はバイトを始めて、帰りには一緒に帰る―――というか送られるのがお約束になってきた。


