「………んでよ……」




昨日約束したばっかりじゃない。


直ぐ戻ってくるって。







「……んでよ、なんでよ、なんでよっ!!」








私は一体ジローの何を見てたんだ。







非常識なボッチャンのクセに、変なトコロで常識人で。



傲慢チキで人に借りを作るのはキライで。


私があのお金を大切にしてるのも知っていて。



たかが数万円をバイトまでして返してきたような男で……









あのお金で助けられたなんて知って、







のうのうとしてる奴じゃなかったのに―――。