「……うん。」




早く怪我を直して戻ってきてよ。


家で一人で待ってるのはサミシイから。





小さく頷くと、まるで『ご褒美』みたいにキスが返ってきた。




『待て』も『ご褒美』もペットの専売特許でしょうよ。




私、飼い主なのに

……俺様狼の言いなりだ。






内心そんな突っ込みを思いつつ、その甘いキスを振り払う事なんて出来ないんだ。