「アンタ……ジローに…ナニしたのっ!?」 思わず掴みかかる勢いで訪ねて、薔薇を差し出す手に視線が止まった。 袖口の不自然な模様に見えるものは ―――まさか鮮血。 「あのクソ犬が…。チビ犬みたいに身の程を弁えてさっさと出ていけば良かったものをね。」 男は会心の笑みを浮かべながらどこか同情的に呟いた。 怯えて後退去る。 男はそれに合わせて一歩近づいてきた。