「ほら、さっさと行くぜ。」 「は?行くってアンタどこに?」 「仕事の待ち合わせあっから、学校まで一緒に行ってやんの。」 恩着せがましくそう言ってジローが私の手をぎゅっと握る。 仕事って……こんな早い時間から打ち合わせなんてあるの? それがジローの気遣いなんだと気づいてしまって にわかに熱くなった顔を俯けた。