「でもまぁ、女になんかあげてぇってのは男心だし?その辺分かれよな―。」
「はぁ?男心?まるで意味が分からないね。」
チッとジローが舌打ちする。
「それはそうとオマエこんなトコロで止まって何やって……」
そう言いかけて足元の薔薇に目を停めたジローはうっすらと眉を顰めた。
「なんか最近よく届くんだよね……」
「つって、墓前に供えるのに赤はねーだろーよ。」
そう。最初は気付かなかったケド、届けられる度に花の色味が少しずつ濃くなっている。
白からぴんく、その色は段々濃くなって行って
―――そして、今日は赤。
花に罪はナイと思いつつも、嫌悪を感じずにはいられない。


