「私はどんな高価なモノより、アンタがもらって来てくれた薔薇のが嬉しかったよ。」 お金返すために苦手なバイト頑張ってくれたコト、とか。 私が泣きやむまで頭を撫でてくれる手、とか。 お金なんかじゃない ―――ジローの気持ちのがウレシかったんだ。 独り事のように呟いて私は学校へ行くために外へ出た。 足元を見下ろし自然と顔が強張る。