「こんばんは。回覧板……だよ。」
脂ぎった顔でにやっと笑うのは、お隣の鈴木さん。
私、この人苦手なんだよ。
スキなヒトなんていないかもしれないけど。
引っ越した日、挨拶に行ってチラッと家の中見たら、フィギアとかエロビデオとか散乱してんの。
そんで擦れ違うときとか、マトモに挨拶もしない癖に舐めまわすように見てくるし。
………キモイ。
「あ。アリガトウございます。」
棒読みでそう言って、回覧板を受け取ろうとしたのに、
鈴木めが、手を放さない。
「……あの。」
「君って独り暮らしだよね?」
「そう、ですけど………」
ニヤニヤと気持ち悪い笑みで私を見る鈴木。
その視線が気になってチラッと下を見て「ぎゃっ」と叫んだ。
制服のシャツのボタンが外されてて、胸元がチラ見えしてた。
あんのエロ野獣~~~っ!!


