「い~ね~。ココ定番のデートスポット。女の子なら一度は行ってみたい憧れの場所だよねぇ。」



何故かオニイサンがちゃっかり朝ごはんのテーブルにいたりする。







ジローの仕事の進捗伺いという名目で、アレ以来ちょくちょく顔を出す。


てか、なにちゃっかりご飯食べてんだ、コイツ!


どうやらボッチャンってヤツは図々しいイキモノらしい。







「ねー。小町チャンも行きたいよね?」





そう言って私に水を向けるオニイサンに、ジローも私に顔を向ける。




「ナニオマエ、ここ行きてぇの?」








少しだけ変わったコト―――と言ったら










ジローがこんな風に、私に何かを与えようとする事が増えたコト、か。